シドニー南部・クロヌラ育ちで、日本人の母を持つプロサーファー、コナー・オレアリー選手が、パリ五輪で日の丸を背負うことが決定しました。12日、日本サーフィン連盟が発表しました。
日本代表にはすでに五十嵐カノア選手、稲葉玲王選手、さらには女子では松田詩野選手が内定していましたが、世界大会に相当する「2022 ISA ワールド・サーフィン・ゲームズ」において日本が獲得していたもうひとつの出場枠に、連盟がオレアリー選手を推薦しました。
オーレアリー選手は自身のインスタグラムで、「日本代表としてオリンピックに出られることを誇りに思います」と喜びを語り、「金メダルを目指してがんばりたいと思います」と抱負を述べました。
これまでオーストラリア代表として世界のトップで戦ってきたオレアリー選手。
昨年、SBS日本語放送のインタビューで、日本への思いや、移籍の理由を、母親で元プロサーファーである柄沢明美さんとともに語ってくれました。
日本への移籍を発表してから約7ヵ月。
柄沢さんは、今回の承認について、以下のようにSBS日本語放送にコメントを寄せてくれました。
「ここに来るまでに色々な障害と長い道のりがかかったので、今は正式に承認されたことで一安心しています」
「とにかく怪我なく、無事にオリンピックまで頑張ってほしいと思います。コナの移籍にご尽力して頂いた日本サーフィン連盟、日本オリンピック委員会、その他個人の方々、応援団の方々に感謝いたします。オリンピックまで静かに見守って頂けたら嬉しいです」

WSL Surfer Connor O'Leary and his mother Akemi Karasawa at SBS in Sydney, 20 May 2023 Credit: Yusuke Oba
昨年の移籍発表時の世界ランキング11位から5位にまで上げています。
パリ五輪は2024年7月26日に開幕し、サーフィンは7月27日から8月4日までの期間中の4日間にわたり開催されます。
会場となるのはフランス領ポリネシア・タヒチのチョーポー。
本土から1万キロ以上離れていますが、ワールド・サーフリーグ(WSL)の男子ワールドツアーの会場のひとつでもあり、ビッグウエーブの名所としても知られています。
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