キックボードで行く3500kmの旅、完走 「やりきった」

旅を始めた当初は「邪魔だ!」「危ない!」というクラクションを多く浴びせられたというウニさん。しかし旅を終える頃には、「応援のクラクション」になっていました。

Untitled (24 × 13.5 cm) (7).png

Uni arrives in Cairns after 124 days on scooter from Melbourne. Credit: Australia Japan Society of Far North Queensland/Makoto Kamatani-Haynes

オーストラリア・デーの1月25日に始まった、ウニさんのメルボルンからケアンズへの3,500kmの旅。

オーストラリア中の注目が集まった、足で蹴るキックボードの旅は、5月27日午後5時5分頃、無事終了を迎えました。

ゴール地点となったケアンズ・エスプラネードには、ケアンズ地方議員のエイミー・イーデン氏を含む100以上の人々が集まり、ウニさんに大きな声援を送りました。
350357455_233069032694943_8706886927172487652_n.jpg
Cairns Regional Council Amy Eden with Uni. Credit: Australia Japan Society of Far North Queensland/Makoto Kamatani-Haynes
ゴール後SBS日本語放送の取材に応じてくれたウニさんは、予想以上の人々に迎え入れられ、「幸せものだな」と喜びを語りました。

ゴールした実感が後から追いついてきたというウニさんは、これまで4ヵ月の旅を振り返り、「とてもとてもいい旅をできた」、「やりきった」と話してくれました。
インスタライブで中継した最後の10km

ゴールまで残すところ10kmとなった地点からインスタライブを通じてラストスパートの様子を中継したウニさん。

旅を始めた当初は「邪魔だ!」「危ない!」というクラクションを多く浴びせられましたが、旅を終える頃、それは「応援のクラクション」になっていたと振り返りました。
一番印象に残っているのは初日の出来事。通りすがりのドライバーからクラクションを浴びせられ、「送ってあげるよ」とオファーしてくれたドライバーから100ドルを要求されたことは「鮮明に覚えている」と話します。

ゴールまでの10kmも、たくさんのクラクションを浴び、多くの人に写真を求められ、そのひとつ一つに丁寧に応じていったウニさん。インスタライブにも多くの応援コメントが寄せられました。

ライブを見ていたある日本人は、「うにくんを通してオーストラリア人の優しさや生活を知れて見てて楽しかったよ、ありがとう」とコメントを寄せました。
思い出に残るイベント

ケアンズ・エスプラネードでのイベントを企画したのは、豪日協会ファー・ノース・クイーンズランドのヘインズ 鎌谷 真琴さん。協会の元奨学生の母親からウニさんの旅を聞き、「オーストラリアと日本の架け橋となること」を目的とした団体として、ウニさんを温かく迎える機会を作りたいと思ったと言います。

しかしウニさんの到着予定日が直前までわからなかったため、急遽イベントを開催するのは「大きなチャレンジ」であったと話す、ヘインズ 鎌谷 さん。
Uni cairns 4.jpg
Uni and Makoto Kamatani-Haynes (in red) Source: Supplied / Australia Japan Society of Far North Queensland/Makoto Kamatani-Haynes
「当初予定していたイベントとは異なり、非常にシンプルな歓迎イベントとなりましたが、ウニさんにとっても、歓迎イベントに参加されるケアンズの方々にとっても、思い出に残るイベントになったことを願っています」

今食べたいものは「おばあちゃんの漬物」

インスタライブで今食べたいものは「おばあちゃんの漬物」と明かしていたウニさん。しかしゴール直後ウニさんが初めて口にしたのは、ケアンズ地方議員のエイミー・イーデン氏から渡されたミートパイでした。

ウニさんはその後、ラーメンと日本のビール、餃子や枝豆を堪能されたと言います。

「自分を変えるため」、誰にも知られず、土地も言葉もわからないまま始まったケアンズへの旅は、多くの人の支えがあり、終了を迎えました。

ウニさんの独特な着物は、日本一周をした際に、京都で出会ったおじいさんからのいただきもの。今は亡きおじいさんも、きっと天国で喜んでくれていると話します。
350238590_173527985679458_4187548913843557563_n.jpg
Uni (left) and Mr Isedo (right) . Mr Isedo was Uni's biggest supporter who gave him the kimono for the journey. Credit: Supplied: Uni
ウニさんは今後一旦日本へ帰国しますが、またオーストラリアに戻り、お世話になった人々にあいさつして周ることを計画しています。それを終えてウニさんの旅は幕を閉じると話します。

ウニさん、長旅お疲れ様でした!

ウニさんのこれまでの旅の模様は以下から。
349230623_754977082975870_710744534656371140_n.jpg
Message of love and support from people whom Uni met during the journey Credit: Supplied: Uni
火木土の夜10時はおやすみ前にSBSの日本語ラジオ!
ポッドキャストから過去のストーリーを聴くこともできます。
SBS 日本語放送のFacebookもお忘れなく。

Share

Published

Updated

By Hisaaki Nagao, Yumi Oba
Presented by Yumi Oba
Source: SBS

Share this with family and friends


Follow SBS Japanese

Download our apps
SBS Audio
SBS On Demand

Listen to our podcasts
Independent news and stories connecting you to life in Australia and Japanese-speaking Australians.
Ease into the English language and Australian culture. We make learning English convenient, fun and practical.
Get the latest with our exclusive in-language podcasts on your favourite podcast apps.

Watch on SBS
SBS Japanese News

SBS Japanese News

Watch it onDemand