「治療オプションを聞く」「検査を受ける」、患者と家族からのメッセージ:卵巣がん啓発月間

Chris Evert and Yuna Sachie Mitsuko Jones

Former tennis star Chris Evert (left) and Yuna Sachie Mitsuko Jones who passed away in January due to ovarian cancer (photos used for her funeral program). Credit: AAP, Sachie Jones

初期に自覚症状がなく、進行するまで気づくことが難しい卵巣がん。「沈黙のがん」とも呼ばれます。乳がんや子宮頸がんなどと比べて、あまり知られていません。


オーストラリアでは年間およそ1500人が罹患(りかん)し、世界的にみても、婦人科系のがんの中で亡くなる人の多いがんです。

卵巣は体の奥にあるため、腫瘍が大きくなるまでは、外から触ってもがんの存在に気付きません。ウエストがきつい、しこりがある、腹部の膨満感があるなどの症状が出た時にはすでに、かなり進行していることが多くあります。

主に40代以降、特に50代~60代で罹患することの多いがんですが、若い人が卵巣がんになることもあります。
オーストラリアでは昨年11月、卵巣がん治療の新しい飲み薬「ゼジューラ」が認可されました。化学療法(キーモセラピー)を終えた患者が、がんの再発を遅らせる効果を期待して服用する薬です。

20代の卵巣がんの患者ショーナ・エドワーズさんは、「自分に合った治療の選択肢をしっかりと医師に聞く」ことの大切さを訴えます。またテニスの元スタープレイヤー、クリス・エバートさんは自身の卵巣がんを公表し、病気について、また検査を受けることの大切さを知ってほしいと考えています。

シドニーに住むジョーンズ幸恵さんは、娘のユナさんが今年1月に卵巣がんで亡くなりました。15歳だったユナさん。若い人の卵巣がんはまれですが、リスクはゼロではありません。

ジョーンズさんはユナさんのことを、コミュニティーに対してオープンに語っています。自分と同じような経験をした人の支えになれば、そして卵巣がんのことをもっと知ってほしいという強い気持ちがあります。

SBSニュースのステファニー・コルセッティのリポートに、SBS日本語放送の平林純子が内容を追加したリポートです。

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